伊丹市の皆様、こんにちは。8月に入り、連日厳しい暑さが続いていますね。本格的な夏のピークを迎え、熱中症対策や体調管理に気を配られている方も多いのではないでしょうか。
実は、この「夏の暑さ」とお口の中の環境には、切っても切れない深い関係があります。本日は、暑い夏を元気に乗り切るためのポイントと、特に高齢者の方に増えるお口のトラブル、そして大切な義歯(入れ歯)のメンテナンスについてお話しします。

1. 厳しい暑さを乗り切る鍵は「お口の水分補給」
連日の猛暑で大量の汗をかくと、体は知らず知らずのうちに水分不足に陥りやすくなります。体が水分不足になると、真っ先に影響を受けるのが「唾液の分泌量」です。
唾液には、お口の中の汚れを洗い流す「自浄作用」や、細菌の増殖を抑える「抗菌作用」といった、お口と全身の健康を守る重要な役割があります。しかし、暑さによる脱水やお部屋の冷房による乾燥が重なると、唾液が枯渇してドライマウス(口腔乾燥症)を引き起こしてしまいます。
お口の中が乾くと、細菌が増殖し、虫歯や歯周病が一気に悪化しやすくなります。喉の渇きを感じる前にこまめな水分補給を行い、お口の中の潤いを保つことが、この夏を健やかに乗り切る第一歩です。
2. 夏に増加!高齢者に特に多いお口のトラブル
夏場は「夏バテ」によって全身の体力や免疫力が低下しやすい時期です。特に高齢者の方は、以下のようなお口のトラブルが急増するため注意が必要です。
1. 歯茎の急な腫れ・痛み
免疫力が落ちると、普段はおとなしくしている歯周病菌が活発になります。その結果、「朝起きたら急に歯茎が腫れていた」「噛むと痛くて食事ができない」といった急性症状を引き起こします。
2. 誤嚥性(ごえんせい)肺炎のリスク増大
ドライマウスによってお口の中に細菌が増えた状態で、誤って唾液が気管に入ってしまうと、誤嚥性肺炎を引き起こす危険性が高まります。特に体力が落ちている夏場は重症化しやすいため、お口の中を常に清潔に保つことが命を守ることにも繋がります。
3. 食欲不振と「噛む力」の低下
暑さで柔らかいものや冷たい麺類ばかりを食べていると、お口の周りの筋肉を使わなくなり、噛む力や飲み込む力が低下してしまいます。これが全身の筋力低下(フレイル)を加速させる原因になります。

3. そのお悩み、原因は「義歯の汚れやズレ」かも?
高齢者の方のお口のトラブルにおいて、特に大きな影響を与えるのが「義歯(入れ歯)」の状態です。
「最近、入れ歯をつけると痛い」「食事の時に外れやすくなった」「なんとなく口臭が気になる」と感じてはいませんか? 夏の体調変化やお口の乾燥は、義歯の装着感にもダイレクトに影響します。
義歯のメンテナンスを怠るとどうなる?
- 義歯性口内炎のリスク: 義歯に付着したカビの一種(カンジダ菌)や細菌が増殖すると、歯茎に強い痛みや赤み(炎症)を引き起こします。
- 残っている大切な歯への負担: 義歯が噛み合わせに合っていないと、バネをかけているご自身の健康な歯に余計な負担がかかり、その歯まで痛めてしまいます。
- 知らず知らずのうちに削れる顎の骨: 合わない義歯を使い続けると、土台となる顎の骨がどんどん痩せてしまい、さらに義歯が合わなくなるという悪循環に陥ります。
4. プロの「義歯メンテナンス」で快適な夏を
義歯は「一度作ったら終わり」ではありません。ご自身の体型やお口の形が変化するように、義歯も定期的な調整と専用のプロによるお手入れ(メンテナンス)が必要です。
ご自宅での毎日の洗浄に加えて、歯科医院での定期メンテナンスを受けることで、以下の大きなメリットが得られます。
- 超音波洗浄などで頑固な汚れや細菌を徹底除去
- 噛み合わせの微調整を行い、痛みやズレを解消
- 義歯のすり減りや破損をチェックし、寿命を延ばす
しっかりとフィットした清潔な義歯を取り戻すことで、お肉や野菜などの固いものも不自由なく噛めるようになり、夏場に必要な栄養をしっかり補給できるようになります。
5. 8月もお口の健康から元気に過ごしましょう
「ちょっと痛むけれど我慢しよう」「夏休みで忙しいからまた今度にしよう」と放置してしまうと、お盆休みなどの休診期間中に痛みがピークを迎えてしまうこともあります。
当院では、お一人おひとりのライフスタイルや義歯のお悩みに寄り添い、丁寧な調整とメンテナンスを行っております。ご自身の義歯はもちろん、ご家族の義歯でお悩みの方も、ぜひお気軽にご相談ください。

清潔でお口にぴったりフィットした義歯でしっかり栄養を摂り、この厳しい夏の暑さを全員で乗り切っていきましょう!




